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祭壇に祈り、防災願う 石巻・旧大川小校舎、早朝から遺族や地元住民続々

早朝から地元住民らが祭壇に手を合わせた=11日午前6時40分ごろ、旧石巻市大川小

 東日本大震災の津波で児童74人と教職員10人が犠牲となった旧石巻市大川小の校舎には11日、早朝から遺族や地元住民が続々と訪れ、祭壇に手を合わせた。
 遺族会主催の慰霊法要は新型コロナウイルスの影響で初めて中止となった。震災発生時刻には祭壇前に遺族ら100人以上が集まり、黙とうした。
 3年生だった長女未捺(みな)さん=当時(9)=を亡くした只野英昭さん(48)は、未捺さんが津波にのまれたとみられる山の斜面近くで手を合わせた。
 昨年10月に仙台高裁の判決が確定した大川小津波事故訴訟原告団の共同代表を1月から務める。「区切りがつき、裁判で止まっていた事実の究明をこれからやらなければいけない」と力を込めた。
 6年生の次女みずほさん=同(12)=を失った佐藤敏郎さん(56)はこの日、被災した教室でオンライン授業をした。NPO法人の企画で全国の小学生らに津波跡や震災前の学校の様子を伝えた。
 佐藤さんは「防災を含め、さまざまなことを考えるきっかけにしてくれればいい」と願いつつ「(遺族としては)何年たったからといって区切りはない」と語った。


2020年03月12日木曜日


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