宮城のニュース

在りし日を記憶に刻む 東日本大震災から9年

岸壁から花を手向ける田村弘美さん(手前)。銀行員の長男を津波で亡くした=11日午後1時10分ごろ、宮城県女川町小乗浜

 東日本大震災は11日、発生から9年となった。巨大地震と津波に加え、東京電力福島第1原発事故という未曽有の複合災害に見舞われた岩手、宮城、福島の3県では地震発生時刻の午後2時46分、死者と行方不明者、関連死を含む全国で計2万2167人の犠牲者に鎮魂の祈りをささげた。
 静かな祈りの日は、思わぬ形で水を差された。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため政府追悼式が中止となり、自治体でも中止や縮小が相次いだ。3県の沿岸32市町村のうち、半数が規模を縮小。中止となった自治体では、遺族らが献花台に花を手向けた。
 9年でまちの景色は移ろい、高齢者は年を重ね、幼い子どもは大きく成長した。次の世代に記憶と教訓をどう伝えていくか。風化にあらがう試みが年々、重みを増す。


2020年03月12日木曜日


先頭に戻る