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福島・双葉郡の小中生、たこやキャンドルに願い 楢葉・Jヴィレッジ

地元の願いが書かれたキャンドル。強風で消えては火がともされた=11日午後6時15分ごろ、福島県楢葉町
夢を乗せたたこが天高く空を舞った=11日午後3時ごろ、福島県楢葉町

 「みんなの夢がかないますように」。東日本大震災から9年を迎えた11日、福島県双葉郡3町の小中学生が書き留めた今の思いを伝える追悼イベントが、同県楢葉町のJヴィレッジであった。東京の被災者支援団体ラブフォーニッポンと県が主催した。
 巨大地震発生時刻を迎えた直後、快晴の空をたこが舞った。「町がもっと復興しますように」「音楽家になる」。夢や今の思いを和紙に書いたのは富岡町の小中4校の児童生徒28人。幅約2メートルのたこは強風で何度も落ちたが、その都度高く揚げられた。
 日没後は、福島県の形に並べられたキャンドル約4000個が闇を優しく照らした。一つ一つに広野、楢葉両町を含む子どもの願いが丁寧に書かれ「パパ 空から見守っていてね」との言葉もあった。
 会場の近くに住む主婦西本由美子さん(66)は「ずっと閉じこもっていた3月11日に今年初めて外に出ることができた。メッセージを読み、私も前を向こうと思った」と話した。
 イベントは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、児童生徒らの来場を中止し、スタッフ約70人だけで実施された。


2020年03月12日木曜日


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