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宮城・山元町、指定廃の稲わらを町有地に集約へ

 宮城県山元町は東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の稲わらを、中浜地区の町有地に集約する方針を決めた。コンクリートますに入れて放射線を遮断し、保管する。近く住民説明会を開き、理解を得たいとしている。
 集約場所は東日本大震災の津波で全壊した中浜農業集落排水処理場跡地約5000平方メートルのうち縦15メートル、横9メートル。冠水を防ぐため、1.3メートルかさ上げした上で、包装した稲わらを高遮水性フレコンバッグに入れる。さらに、厚さ15センチのコンクリートますに詰め、土で覆う。放射線を99.7%遮断する効果があるという。
 災害危険区域内で住宅が近くになく、不特定多数の人が立ち入らないことなどを理由に選んだ。隣接地は水田として利用されている。新型コロナウイルスの感染拡大などの状況を見ながら、住民説明会の時期を決める。
 町内の稲わらは32ロール(約32立方メートル)あり、2012年度から高瀬地区の2カ所の私有地で保管する。
 町によると、稲わらは年2回、環境省が空間放射線量を測っている。本年度2回行った測定の平均値は、1カ所が真上で1時間当たり2.34マイクロシーベルト、もう1カ所が同じく1.99マイクロシーベルトだった。約4メートル離れると、国の安全基準の毎時0.23マイクロシーベルトが確保されるという。
 国の処分方針が決まらず、今後も町内での保管継続が見込まれるため、町有地に集約することにした。
 町農林水産課は「これ以上、私有地で負担させるのは限界。隣接する耕作者や住民に丁寧に説明し、理解を得たい」と話す。


2020年03月12日木曜日


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