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台風19号で被災の宮城・丸森、大郷両町 中学校で卒業式 規模縮小、マスク着用も

謝意を込め合唱する丸森中の卒業生たち
マスク越しに笑顔を浮かべ、証書を受け取る大郷中卒業生

 昨年10月の台風19号豪雨から12日で5カ月がたった。甚大な被害を受けた宮城県丸森、大郷両町では、それぞれ町内唯一の中学校の卒業式が開かれ、卒業生は復興支援への感謝や志を胸に学びやを巣立った。両校とも新型コロナウイルス感染症を警戒し、規模を縮小した。
 丸森中(生徒271人)の卒業式には卒業生や保護者らのみが出席した。在校生や来賓の参加は見合わせほぼ全員がマスクを着用した。
 卒業生99人に証書を手渡した松崎隆校長は式辞で、台風被災の復旧を手伝った活動をたたえ「君たちは丸森の未来への希望。故郷を思う気持ちをいつまでも持ち、次の一歩を照らしてほしい」と語り掛けた。
 卒業生代表の八巻顕伍さん(15)は「(台風被害では)心が折れかけたが地域の人たちと支え合い、学校が再開した後は友と笑い合い、つらい時期を乗り越えた」と振り返った。
 卒業生は、感染予防のため、町役場1階ロビーでの披露は中止となった「大地讃頌(さんしょう)」を熱唱。保護者らから大きな拍手を送られた。
 大郷中(生徒192人)でも出席者を卒業生64人と保護者らだけに絞り、祝辞や送辞などを割愛。例年1時間以上かかるという式典は、約40分で終わった。
 証書を一人一人に授与した佐々木敦子校長は式辞で台風被害に触れ、「全校生徒の70人以上が家屋の片付けや泥かきに進んで参加した」と自主性を評価。卒業式の規模縮小には「心苦しく思う」と理解を求めた。
 答辞で熊谷颯斗(はやと)さん(15)は修学旅行や運動会などを思い出に挙げ「同じ目標に全力で取り組み、団結力を高めた」と振り返った。
 式後、台風で自宅が被害を受けた高橋晴哉さん(15)は「引っ越し先の生活も落ち着いてきた。式縮小は寂しいが久々にみんなに会えて良かった」と話した。


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2020年03月13日金曜日


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