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若手の環境に危機感抱く 日弁連次期会長・荒中(あら・ただし)さん

 仙台弁護士会から初めて日弁連会長選に立候補し、再投票の末、会長の座に就いた。東京、大阪を除く弁護士会の弁護士としては34年ぶり2人目。「全国で満遍なく支持を受けた。選挙戦を通しオール日弁連の礎を築けた」と目を細める。
 選挙を通して強調したのは実行力。日弁連の副会長や事務総長を務め、実績に裏打ちされた確かな自信がある。副会長時代に、日本司法支援センター(法テラス)を担当。予算を獲得し、民事扶助制度を巡る生活保護受給者の償還免除に道筋を立てた。
 若手の法曹関係者を取り巻く状況に危機感を募らせる。普段は穏やかな語り口ながら、法科大学院制度は「制度が揺らいでいるときにいい人材が集まるわけがない」と厳しく言い切り、「苦境に立つ人を救う魅力を伝えなければならない」との思いを強くする。
 故郷の相馬市は東日本大震災で被災し、実家が損壊した。当時は法テラスの推進本部事務局長として、被災地の臨時出張所開設に奔走。「災害ADR(裁判外紛争解決手続き)制度など被災地の蓄積を生かせるのは私だ」と胸を張る。
 高齢者と障害者の人権擁護をライフワークに掲げる。法令順守の概念に、いち早く着目。弁護士らの中心となり、福祉施設の法令順守規定を監視する福祉オンブズマンを、全国で初めて宮城県に発足させた。
 東北大法学部卒。1982年弁護士登録。仙台市内で妻、長女と暮らす。65歳。


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2020年03月13日金曜日


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