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「花見選挙」回避への自主解散議案を否決 宮城・大河原町議会

 宮城県大河原町議会(定数15、欠員1)は3月会議最終日の16日、議員の任期満了(2021年4月30日)の半年前に議会を自主解散し、町議選を今秋予定の町長選と同時実施するとした議員発議の決議案を採決した。全議員14人の無記名投票の結果、可否同数となったが、特例法で定める5分の4以上の賛成12には至らず、否決となった。
 町議会を巡っては、町議選が町最大のイベント「桜まつり」の時期と重なり、選挙活動が花見客の不評を買うなどとして、議員の一部が半年前の自主解散を模索。昨年9月に特別委員会を設置後、委員会を計6回開き、議論を重ねてきた。
 決議案を提出した岡崎隆町議は「今後も住民に署名を求めたり、自主解散の必要性を訴えたりしていきたい」と話した。反対した万波孝子町議は「桜まつりが解散の理由というのは乱暴過ぎる。町民不在の議論で理解を得られない」と述べた。
 他に3月会議では、総額89億3288万円の20年度一般会計当初予算など29議案を原案通り可決、人権擁護委員を再任し休会した。

◎特別委設置も妥協点探れず

 【解説】大河原町の観光のシンボル「桜」を理由にした町議会の自主解散論議は、賛成派と反対派が妥協点を探ることもなく、採決という形で一応の決着を見た。
 当初から両派のつばぜり合いが続いた。議論の舞台となる特別委員会設置は予定の昨年6月から3カ月延びた。賛成派は委員会名に「解散」の文言を入れず、「議員選挙のあり方を検討」として中間派に配慮した。
 最終的に議員13人中、8対5の賛成多数で特別委を設けたが、議論は自主解散の是非に集中し、歩み寄りは全く見られなかった。
 解散に必要な5分の4以上の賛同を得る展望がない中で、賛成派が今月末期限の特別委を延長せず、採決に臨んだのは、立場を鮮明にして来春の町議選で争点化する狙いがある。


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2020年03月17日火曜日


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