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災害に負けず希望の10万匹 福島・楢葉の木戸川にサケの稚魚放流

サケの稚魚を木戸川に放流する関係者
木戸川で捕獲、採卵されふ化したサケの稚魚。水槽から放流された

 東京電力福島第1原発事故に伴い一時全町避難した福島県楢葉町の木戸川で17日、サケ漁と採卵・ふ化を再開後、5年目となる稚魚の放流が始まった。昨年秋は全国的なサケの不漁に台風19号、大雨被害が加わったが、稚魚約10万匹を確保して放流にこぎ着けた。
 17日は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため恒例だった地元の小学生と幼児の参加を見送り、木戸川漁協や町の関係者らで約1000匹を放した。
 昨年は2016年春に放流を本格再開した稚魚が成魚となって帰り始める年だったが、捕獲数は前年の5%強の344匹にとどまった。遡上(そじょう)が少ない上、台風19号と大雨でやな場や河川周辺が壊れ、最盛期の漁が十分にできなかった。
 原発事故前、木戸川には年1200万〜1500万匹の稚魚を放流。10万匹前後が遡上し、本州有数規模だった。今秋には、本格再開後最も多い440万匹を放した17年の稚魚が帰り始めるとみられ、漁協は漁獲拡大に期待する。
 ふ化場長の鈴木謙太郎さん(38)は「放流を続けられてほっとしている。4年後にしっかり戻ってきてほしい」と話した。


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2020年03月18日水曜日


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