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宮城で初、涌谷の小中学校が授業再開  卒業式の練習も

小学校での授業が再開され、19日ぶりに登校する児童=18日、宮城県涌谷町

 新型コロナウイルスの感染予防策として臨時休校していた宮城県涌谷町の3小学校と1中学校が18日、授業を再開した。政府の要請による一斉休校の措置を解くのは、宮城県内で初めて。外出自粛など社会全体が暗い雰囲気に覆われる中、校内には先月末以来、19日ぶりに登校した子どもたちの明るい笑顔が広がった。
 各校では朝、教諭が校門で児童生徒らを出迎えるなどした。小学校では子どもたちが校庭に出てボール遊びなどをする姿が見られ、6年生は19日の卒業式に向けて予行練習に励んだ。
 涌谷一小4年の伊藤啓(ひろむ)君(10)は「校庭で鬼ごっこをした。友だちと久しぶりに会えて楽しかった」と笑顔。父の允(みつる)さん(39)は「学年末の大事な時期の休校にストレスを感じていただろう。心が落ち着いたのではないか」と思いやった。
 4小中学校は「子どもの心のケアを優先したい」との理由から、報道関係者に校内での取材を見合わせるよう配慮を求めた。ある小学校教頭は「児童の元気な姿を見て安心した。卒業式の練習もできた。希望を持ち4月以降の新学年に向かってほしい」と話した。
 町教委は臨時休校が始まった後、各校長による複数回の会議や定期的な電話連絡を通じ、児童生徒の生活実態の把握に努めた。多くの保護者から「家に閉じこもり心配だ」との声を受け、休校の解除を検討した。
 子どもの学習の遅れと心的負担の解消、宮城県内で確認された新型コロナの感染者が退院した状況などを考慮し、11日の臨時校長会で再開を決定。保護者に周知し、学校側で受け入れの準備を進めてきた。
 24日までは午前授業とし、25日から春休みに入る。佐々木一彦教育長は「各校長の希望もあり、子どもたちの学びを最優先に考えた。手探りの判断だったが、保護者も好意的に受け止めてくれた」と話す。
 遠藤釈雄町長は「教育関係者が積極的に判断した。国、県が対応を主導する中、地方自治の裁量権の在り方を再認識するきっかけになる」との考えを示した。


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2020年03月19日木曜日


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