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仙台工高、文科大臣表彰受賞 技術で地域貢献 10年超す実績評価

住宅団地を訪問し、照明スイッチを交換する電気科の生徒=昨年11月、仙台市宮城野区

 仙台市宮城野区の仙台工高(生徒593人)で、生徒が授業で習得した専門技術や知識を生かし、さまざまな地域貢献活動に取り組んでいる。建築科は高齢者宅のバリアフリー工事を手伝い、電気科は住宅の照明スイッチ交換、機械科はプログラミング指導などを行う。キャリア教育の一環で10年を超える活動実績が評価され、同校は本年度の文部科学大臣表彰を受けた。

 仙台工高の生徒は建築、土木、電気、機械の4学科で学ぶ。建築科の生徒は2006年度から宮城県建築士会仙台支部の「福祉キャラバン」に参加。市内の高齢者世帯を訪れ、居室や風呂場、階段に手すりを取り付ける作業を行っている。
 本年度のキャラバンは昨年9月にあり、1、2年生7人が参加した。2年阿部雅也さん(17)は「使いやすさを考えながらの作業が難しかった。将来は設計の仕事に就き、今回の経験を生かしたい」と語った。
 土木科は11年度から近隣の小中学校で運動会がある場合、衛星利用測位システム(GPS)を使った測量技術を生かし、校庭に石灰で正確な円や直線を描いて準備を手伝う。電気科は14年度から近くの住宅団地を訪ね、照明スイッチや電球の交換、電気設備点検のボランティア活動を続ける。
 機械科と電気科は宮城野、東宮城野両小の5年生を招き、プログラミングの授業を17年度から開く。今月卒業した電気科3年遠藤優菜さん(18)は「考えたプログラムを実行し、実際にロボットが動いた時の児童の喜ぶ顔が忘れられない」と授業を振り返った。
 同校は本年度、キャリア教育の優良学校として、市内では三条中(青葉区)とともに表彰された。阿部吉伸教頭は「卒業後、社会の即戦力として活躍できるよう実践的な技能、知識を身に付けた人材を今後も育てていきたい」と抱負を語る。


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2020年03月23日月曜日


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