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五輪延期の公算大 東北の選手ら練習計画大幅変更も

 開催延期への流れが加速しつつある東京五輪を巡り、出場を目指すアスリートの指導者ら東北の関係者には23日、動揺が広がった。4週間以内に示される国際オリンピック委員会(IOC)の結論に向け、状況は不透明感を増すばかり。聖火リレーが26日にスタートする福島県のランナーも複雑な表情で受け止める。
 カヌー・スラローム競技は秋田県仙北市出身の佐藤彩乃選手(23)=秋田病理組織細胞診研究センター、秋田・角館高出=の出場が既に内定している。日本代表チームの馬場昭江強化委員長(57)=仙北市=は「私たちは着々と準備を進めるしかない。延期を予想するのも大事だが、それで通常開催となるとしっかりした準備ができなくなる」と悩める胸中を明かす。
 陸上男子マラソン代表内定の服部勇馬選手(26)=仙台育英高−東洋大出=が所属するトヨタ自動車陸上長距離部の担当者は「取りあえず様子を見て、日本陸連と対応を考えたい」と話すにとどまった。
 陸上の多くは代表が決まっていない。女子100メートル障害の青木益未選手(25)が所属する七十七銀行陸上競技部の荒井謙監督(38)は不安を募らせる。
 「内定していても延期が1年後とかになれば大もめは確実。1、2カ月ならば選手のモチベーションは維持できるが、新型コロナウイルスの感染拡大が終息する見通しがなければ無理だろう」。青木選手は4月の国内大会に向けて調整を進めてきたが、練習計画全体の変更も考えざるを得ないという。
 アイリスオーヤマの大石綾美選手(28)、西村光生選手(30)=仙台大出=が挑むボート日本代表クルー決定レース(28日開幕・熊本)など、国内の選考会は今後もめじろ押しだ。各競技団体はマスク着用や検温などの対策を徹底してきたが、国際情勢を踏まえると日程への影響は避けられそうにない。
 選手の心境は複雑だ。静岡県で21、22日にあったアーチェリー代表2次選考会を突破した2012年ロンドン五輪銀メダリストの古川高晴選手(35)=近大職、青森東高−近大出=は五輪延期の可能性に「考えないようにしている。いつも通りの準備をするだけ」と多くを語らなかった。


2020年03月24日火曜日


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