福島のニュース

福島第1原発デブリ取り出し、2基目は3号機検討 東電が工程公表 具体的時期は示さず

 東京電力は27日、福島第1原発廃炉作業の今後10年間の工程を示す「廃炉中長期実行プラン2020」を公表した。炉心溶融(メルトダウン)した1〜3号機の溶融核燃料(デブリ)について、2番目に取り出す号機を「3号機」とする方向で検討することを初めて明らかにした。
 最難関とされるデブリ取り出しは、21年から2号機で試験的に実施する方針が既に決まっている。他の号機は、工程などのめどが全く立っていなかった。
 プランは「3号機を先行して検討を進め、1号機への展開を想定」と表記。今後2年間でデブリ取り出しの大まかな検討をし、25年度以降に設計する。ただ、1号機も含め具体的な取り出し時期は示さなかった。
 3号機を先行する理由について、福島第1廃炉推進カンパニーの小野明最高責任者は「使用済み燃料の取り出しが1号機よりも早く進むため」と強調。高線量の1号機は線量低減作業に時間を要することも理由として挙げた。
 1〜3号機と5、6号機の建屋に残る使用済み燃料の取り出し順序も明記した。現在進行中の3号機の作業を20年度に全て終えた後、6号機で22年度に着手。その後5、2、1号機の順番で始めるという。
 1〜4号機用の二つの排気筒は全て撤去し、デブリ取り出し設備を設ける敷地として活用する。19年度に実施できなかった1号機の原子炉格納容器の内部調査を20年度下期に始める。
 プランは中長期的な廃炉見通しを示すことで地元企業の計画的な参画を促そうと、東電が初めて作成した。今後3年間の調達計画を毎年4月に公開することや、地元企業の新規参入に向けた商談会などマッチング作業の充実などを盛り込んだ「福島の皆さまへのお約束」も公表した。


2020年03月28日土曜日


先頭に戻る