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仙台駅、寂しい週末 関東への移動に不安も

閑散とするJR仙台駅の新幹線改札口=28日午前9時40分ごろ

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため首都圏への移動自粛が呼び掛けられた週末の28日、例年なら多くの人が行き交うJR仙台駅の新幹線改札口は閑散とした光景が広がった。首都圏に向かう人たちは就職や仕事などやむにやまれぬ事情を抱えた人が大半。自粛要請には「急に言われても対応は難しい」と困惑の声が漏れた。
 就職のため川崎市に向かう仙台市青葉区の東北大大学院2年清水廉さん(24)は、家族と午前9時すぎに駅を訪れた。「自粛要請は理解する」としつつ「就職は以前から決まっていたこと。不安はあるが、自己防衛する」と硬い表情で語った。
 引っ越しを手伝うため同行する母弘美さん(58)は「小池百合子東京都知事や村井嘉浩宮城県知事の自粛要請を重く受け止めた。息子への同行は『不要不急』でしょうか」と戸惑い気味だった。
 青葉区の会社員岡部詩(たかし)さん(48)は、迷いながら親戚の葬儀のため横浜市に向かった。「国が新幹線を止めるぐらいしないと、必要に迫られた人は外出する」
 自粛要請に懐疑的な見方も。商品となる車を運ぶため首都圏に向かう泉区の中古車販売業の男性(57)は「われわれはテレワークでは稼げない。要請に従っていたら会社がつぶれる。国は自粛を訴える前に補償制度を整えてほしい」と訴えた。
 異例の要請はレジャーにも影響した。
 14日に全線開通したJR常磐線で水戸方面に向かう郡山市の会社員増子好行さん(42)は「平時なら東京に行く選択肢もあったが、さすがに避けた」と吐露。「休暇中の行き先にも気を使うことになるのは残念です」と話す。
 JR東日本仙台支社によると、東北新幹線那須塩原−郡山間の1〜22日の乗車率は前年の半分程度に落ちた。東北、上越、北陸3新幹線の4月の予約状況は25日現在、前年の4割程度という。


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2020年03月29日日曜日


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