
宮城県内、寒戻り花隠し 最高気温は白石3.4度、仙台5.6度
29日の宮城県内は関東地方の南の海上を通過する低気圧の影響で雨や雪の所が多く、寒い一日となった。各地で開花したばかりの桜や見頃を迎えた梅に、冷たい雨やみぞれが降った。
仙台管区気象台によると、最高気温は白石3.4度、仙台5.6度、仙台市新川が4.0度など。前日より6〜13度低く、2月並みの寒さとなった地域が多かった。
白石市の益岡公園では、咲き始めの桜やほころびそうなつぼみがうっすらと雪化粧した。園内にある白石城を囲むようにソメイヨシノなどが約300本あり、4月上旬に見頃を迎える見通しという。
約3000本の梅がある大河原町の堤梅団地。例年より10日ほど早い今月上旬に咲き始めた白い花も雪に覆われた。
仙台市青葉区愛子中央の元教員渡辺勝さん(88)方ではみぞれが降る中、梅が咲き誇っていた。樹齢約420年の臥龍梅(がりょうばい)は散り始めたが、他の約40本は見頃となり甘い香りを漂わせた。
渡辺さんは約3万平方メートルの庭園を一般公開している。「訪れる人が大きな臥龍梅を喜んでくれるのがうれしい」と話す。
2020年03月30日月曜日