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<いぎなり仙台>巡る春この本読むべ! 名探偵ポアロ オリエント急行の殺人 謎解き楽しさたっぷり

名探偵ポアロ オリエント急行の殺人
土方正志さん

 長い休みは、ミステリーの名作を読むチャンス。まずは「ミステリーの女王」と呼ばれた英国の推理作家アガサ・クリスティ(1890〜1976)の代表作「オリエント急行の殺人」をお勧めしたい。
 豪華列車内で事件が起きた。殺されたのは金持ちの男で、名探偵ポアロが調査することに。犯人は乗客の誰かに間違いないが、全員にアリバイがある−。
 「ハヤカワ・ジュニア・ミステリ」(早川書房)は、若い世代に読書の楽しみとミステリーの魅力を伝えるシリーズで「オリエント急行−」は第1弾。小学生向けに表現を補って全訳した本格派で、難しい漢字にはルビがあり、イラストも豊富で読みやすい。
 私は小学6年生のときに読んで衝撃を受け、ミステリーの沼にはまった。小さい謎に疑問を抱き、理由を考えて答えを出す。どきどきしながら合理的思考を養うこともできる。何より、謎解きのパズルのかけらがはまると、気持ちがいい。名作に着想を得たドラマや漫画が人気だが、原作を読んでいればもっと面白い。
(佐藤素子)

◎何度読んでも面白い 作家・編集者 土方正志さん(57)

 緻密な組み立て、物語の美しさ、何度読んでも面白い。繰り返し映像化された名作中の名作といえるだろう。長い休みを有効に使って情報が入らないうちに読んで、びっくり仰天してほしい。人生に答えはないけれど、ミステリーにはある。親子の会話も弾むはず。

                 ◇
 仙台圏の名所や話題を取り上げるシリーズ「いぎなり仙台」。新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛ムードが続く中、こんな春だからこそ読んでみてほしい一冊を紹介します。


2020年03月31日火曜日


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