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シベールアリーナの命名権、東ソーが取得 山形にグループ企業

「東ソーアリーナ」に名称が変わるシベールアリーナ=山形市

 存続の危機に直面していた山形市の複合文化施設「シベールアリーナ」について、運営する公益財団法人「弦 地域文化支援財団」は30日、総合化学メーカーの東ソー(東京)とネーミングライツ(命名権)契約を結んだと発表した。名称は「東ソーアリーナ」。
 契約は4月1日から3年間で金額は年間2000万円(税別)。522席あるアリーナに加え、作家の故井上ひさしさん(山形県川西町出身)の蔵書約2万5000冊を集めた「遅筆堂文庫山形館」などを含む。
 アリーナは、「山形に演劇文化の拠点を」という井上さんの呼び掛けに共鳴した洋菓子パン製造販売のシベール(山形市)が2008年に開設。財団が同社と命名権契約を結び運営資金に充ててきたが、19年1月に同社が経営破綻し年間約1600万円の契約料を失った。
 財団は19年10月、年間5000万円で命名権スポンサーの募集を始めたものの応募はゼロ。契約金を大幅に引き下げた後も反応は鈍く、19年度内の閉館が現実味を帯びていた。
 山形県内に多くのグループ企業を持つ東ソーの役員が2月に報道で窮状を知ったのがきっかけで、スポンサーに決まった。
 同社の担当者は「山形と縁が深く、地域貢献を重視する社の方針と合致した。収入を増やす取り組みも共に考えたい」と話す。財団の遠藤征広事務局長(64)は「第2幕が上がった。初心に帰って続けていきたい」と声を弾ませた。


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2020年03月31日火曜日


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