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大崎市民病院、患者受け入れ一時中止 30代医師感染

病院を訪れた患者(右)に入館禁止を告げる職員=31日午前8時45分ごろ、宮城県大崎市の大崎市民病院

 30代男性医師が新型コロナウイルスに感染した宮城県の大崎市民病院(500床)は31日、同市古川の本院で外来診療を休み、入院患者、救急患者の受け入れを一時中止した。市民病院は宮城県内に七つある感染症指定医療機関の一つ。緊急時の拠点となる施設での感染者の発生に、市民に驚きが広がった。
 本院は感染した医師と濃厚接触したと思われる患者、職員に連絡を取って検査をする一方、院内の消毒作業に当たった。予約患者に連絡を取ったため訪れる人は少なく、駐車場は閑散としていた。
 休診を知らずに訪れた無職男性(73)は「危機管理が徹底されていなかったのではないか。世間で騒がれているのだからもっと注意しないといけない」と指摘。市内の民間病院の院長は「完全に防ぐのは無理。個人を責める気にはなれない」と同情した。
 大崎市の女性(68)は別の病院で手術を受けるため紹介状をもらいに来院した。入り口で紹介状を受け取り「もらえるかどうか心配だった」と安心した様子だった。
 市民病院は濃厚接触した職員の陰性が確認され、消毒が終了したとして31日午後5時、救急診療科を再開した。1日に43診療科のうち産科、脳神経内科など20診療科を再開し、緊急手術、透析患者も受け入れる。
 伊藤康志大崎市長は取材に「安心・安全のとりでである市民病院の医師が感染したことは市民の皆さまに大変申し訳ない」と述べた。
 市民病院の31日時点の入院患者は338人で職員は1153人。仙台市立病院の8床に次ぐ6床の感染症指定病床がある。新型コロナの感染者が出た場合は隔離し、一般の外来・入院患者に支障を及ぼさない体制を整えていた。


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2020年04月01日水曜日


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