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三つの「密」リスク再確認を 東北医科薬科大・賀来満夫特任教授に聞く

賀来満夫東北医科薬科大特任教授

 新型コロナウイルス感染症が東北でも拡大している。新年度のスタートに当たり、何に注意を払い、どう行動すべきか。東北医科薬科大の賀来満夫特任教授(感染制御学)に聞いた。
(聞き手は報道部・菊池春子)
 現時点で、東北での感染の多くは海外からの帰国者や首都圏などからの来訪者との関連で発生し、比較的つながりを把握できている。だが今後、連鎖を追えない感染が増える可能性は否定できない。患者には医療従事者が含まれ、どこでも例外なく感染し得る。
 クラスター(感染者の集団)の可能性のある仙台市内の英国風パブを感染者が訪れたのは3月20、21日。関係者は約2週間が経過する今週末までは慎重に観察しなくてはならない。
 リンクを追えない症例が出るほど対策は難しくなる。どんな場所に行って誰と会ったか、マスクを着けていたかどうかなどのメモを市民に呼び掛けたい。記録があることでリンクを追える可能性がある。
 引っ越しや人事異動のシーズンで、首都圏や他県との一定程度の往来は避けられない。密閉、密集、密接の三つの「密」の条件を改めてリスクと捉えて、打ち合わせなどは換気を保った状態で、短時間で済ませる工夫をしてほしい。
 新学期の学校再開は、地域の感染状況に応じ、柔軟に対応する必要があるだろう。再開への受け入れ態勢を整えることが大切だ。
 感染者増加に備え、他県では軽症者の受け入れ施設を確保する動きもある。自宅療養にとどめる場合の目安なども確認したい。


関連ページ: 宮城 社会 新型肺炎

2020年04月01日水曜日


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