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秋田1農協化構想が破綻 秋田やまもと「合併せず」

 秋田県内全13農協の1農協への合併構想で、秋田やまもと農協(三種町)が合併せず、単独経営を続ける方針を31日までに県農協中央会に伝えた。合併に向けた組織再編協議会から離脱予定で、2024年4月の県内1農協発足を目指す構想は事実上、破綻した。
 やまもと農協の米森萬寿美組合長によると、農協内には合併効果を疑問視する組合員が多くおり、19年11月から合併か単独経営か検討を続けてきた。
 25日の理事会で、支店の統廃合など経営の見直しを進めることで「今後15年間は単独経営でも黒字を維持できる」との意見で一致したという。27日に中央会の船木耕太郎会長に方針を伝えた。中央会は残る12農協で合併協議を進める考え。
 米森組合長は河北新報社の取材に対し「組合員の利益のためには単独で身近な改革を進めた方がいい、との判断に至った」と説明。「農協の最も大事な仕事である営農指導も、細かく地元で行うのがあるべき姿ではないか」と語った。
 1農協を目指す合併構想は18年11月の県農協大会で決議され、19年7月に各組合長らによる組織再編協議会が発足。今月16日には各農協を地域の単位とする地区本部制の導入や、各農協に求める財務目標を盛り込んだ基本構想検討素案を取りまとめた。
 全13農協の正組合員数(19年3月現在)は約9万人で、コメの取扱量は約30万トン。県1農協が実現すればいずれも全国1位だった。


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2020年04月01日水曜日


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