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東北大の学生、地域おこし協力隊に 山元町の農業をサポート

地域おこし協力隊の委嘱状を手にする町田さん

 東北大法学部4年の町田哲哉さん(21)が、山元町で初めての地域おこし協力隊に委嘱された。町内の農家と協働し、収穫体験ツアーや情報発信に取り組む。「町の農業を勉強し、地域を盛り上げたい」と意気込む。
 東日本大震災の津波浸水地域で農業を展開する町内の株式会社「畑楽」と連携し、地元農家の経営課題などを学びながら3年間、活動する。町外から新規就農者も呼び込み、移住・定住につなげたいと思い描く。
 仙台市から山元町花釜地区のシェアハウスに引っ越した。卒業に必要な単位はほぼ取得している。新年度は経営学を受講し、農業も勉強するという。
 2年生でボランティア団体「東北大地域復興プロジェクトHARU(ハル)」の一員となり、町とつながりができた。2018年夏、インターンとして町に1カ月滞在した。畑楽と協働し、学生向けの農業体験を企画した。
 高校生まで埼玉県所沢市で過ごした。小学6年生の時に東日本大震災が発生し、「自分と同じ子どもも犠牲になっている」と直感した。被災地の大学に通い復興支援に励むうちに、検察官志望から進路が大きく変わった。
 「よそ者の自分を町は受け入れてくれた。都会にはモノの刺激があるが、山元にはヒトからもらえる楽しさがある」
 当初は協力隊の選択に戸惑っていた父親に町を実際に見てもらった。今では理解し、後押ししてくれているという。
 事業を担当する町子育て定住推進課の大石久美子班長(41)は「外部からの若い視点で町の魅力を見つけ、発信してほしい」と期待する。
 1日に委嘱状を受け取った町田さんは「山元には海も山もあり、イチゴやホッキ貝などの特産もある。人口減少が課題だが、新規就農のモデルをつくりたい」と語る。


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2020年04月03日金曜日


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