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<いぎなり仙台>巡る春この本読むべ!「サラバ!」 読後、前向きな気持ちに

サラバ!
増子華子さん

 舞台は中東。主人公は日本人の少年。異国の雰囲気に誘われ、大学4年の時に手に取ったのが西加奈子さんの「サラバ!」。第152回直木賞受賞作です。
 文庫本で3冊。少し身構えてしまう分量ですが、読み始めるとあっという間。打楽器がドコドコと鳴っているようなアップテンポな文章に引き込まれます。
 主人公の歩(あゆむ)は容姿に恵まれ、どこでも器用に立ち回れる人気者タイプ。その背景には、ぎくしゃくとした家族関係の中で、周囲の目を気にして生きてきたという生い立ちがあります。
 小学校高学年から高校生にお薦めです。少し重い部分もありますが、読み終えると困難に立ち向かう前向きな気持ちになれるはず。
 小学生の頃は図書室に通い、読書カードにスタンプを押してもらうのが楽しみでした。司書になりたいと思ったこともあります。
 アナウンサーに限らず、活字を定期的に頭に入れることはどんな仕事にも生きると思います。ぜひ春休みは純文学に触れてみてください。

◎紙のずっしり感 大切/東北放送アナウンサー 増子華子さん(24)

 春休みだからこそ、ずっしりとした読み応えのある本に挑戦してほしいです。最近はタブレット端末でも読めますが、やっぱり紙。本の重さを感じていると、自然と言葉も頭に入ってきます。読みたい本がないときは、書店で背表紙を読むのも楽しいですよ。


2020年04月04日土曜日


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