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ベガルタ、19年度決算で赤字4億2700万円 コロナで減損処理前倒し

 J1仙台などを運営するベガルタ仙台(仙台市)の2019年度決算で赤字額が当初の見込みより1億5600万円増の4億2700万円に拡大したことが3日、仙台市内で開いた取締役会で報告された。新型コロナウイルスの感染拡大により厳しさを増す経営状況を見越し、固定資産の減損処理を前倒しして特別損失が増えたことによる。
 1月に発表していた19年度決算見通しでは2億7100万円の赤字としていた。新型コロナの影響でJリーグは2月26日から中断。5月9日に予定する再開後も感染予防で観客数や試合数を削減する可能性がある。これに備え経営を身軽にするため、マイナビベガルタ仙台レディースとグッズ販売の2部門で4600万円を見込んでいた減損処理を全社的に広げたことで特別損失が膨らんだ。
 20年度予算は、増収策の強化で営業収入を19年度比1億3000万円増の28億4100万円とし、経費節減で900万円の黒字を見込む。
 しかし、取締役会の終了後に記者会見した菊池秀逸社長は「基本的に厳しい状況は認識している。リーグ再開の見通しは立てられず、さらに延びれば経営は厳しくなる」と危機感を強調。同席したクラブ幹部も「減収要因が増え、赤字をある程度覚悟しないといけない」と見通しを語った。
 リーグ再開に向け、クラブはマスク6600枚と消毒液400リットルを備蓄。マスクはJリーグからも1試合あたり300枚配られる予定だという。
 この他、取締役会では4月中旬に予定する株主総会で取締役2人を新たに選任することも決議した。
 菊池社長の会見は、新型コロナの感染予防策として報道陣と約2メートル離れた距離で実施した。


2020年04月04日土曜日


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