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家庭のだんらんが拡大の温床に? 高い3世代同居率に山形県が「家族内クラスター」警戒

急きょ記者会見に臨んだ新庄市の山尾市長(中央)=4日午後1時15分ごろ、新庄市役所

 4日発表された山形県新庄市の女性5人の新型コロナウイルス感染は、家庭のだんらんが感染の温床となり得る現実を浮き彫りにした。5人は乳児から60代までで、山形県内で感染3人目となった60代男性の同居家族や親族。家族内クラスター(感染者集団)の発生を受け、3世代同居率が17.8%と全国トップ(2015年国勢調査)の山形県は警戒を強める。
 60代男性は3月18日、男性方に帰省していた東京在住の息子や同居家族7人と共に、新庄市内に6人で暮らす親族を自宅に迎えて会食するなど親しく行き来していた。男性は22日も親族方を1人で訪れ会食した。
 県の阿彦忠之医療統括官は4日の記者会見で「国の定義は明確ではないが、5人以上が一つの枠となっており、いわゆる家族内クラスターの状況になろうかと考える」と指摘した。
 厚生労働省は2日に自宅やホテルなどでの療養を想定した指針を都道府県に通知したが、山形県は3世代同居率が高く世帯人数が多い家庭もある。阿彦統括官は地域特有の事情や、現状では特効薬がないことを踏まえ「家庭内で実質的な隔離予防は難しい部分がある。現段階では入院を勧告せざるを得ない」と述べた。
 新庄市の山尾順紀市長は4日、急きょ記者会見を開き、地元の感染者を「今後も市内で生活する人々。温かい目で見てほしい」とおもんぱかった。男性の同居家族で陰性だった孫が在籍する保育園など、同じ法人が運営する幼保施設4カ所が休止したことも説明した。


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2020年04月05日日曜日


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