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上映中止で配給会社が存続の危機 仙台の市民有志らが支援呼び掛け

JSN加盟社への支援活動について話し合うメンバーたち=仙台市青葉区

 新型コロナウイルスの感染拡大により、全国で各種イベントが中止に追い込まれる中、仙台市の映画配給協同組合「ジャパン・スローシネマ・ネットワーク」(JSN)に加盟する全国の映画製作・配給会社が存続の危機に陥っている。各地の市民有志らが応援する会を発足させ、支援を呼び掛けている。
 JSN加盟社は、仙台、秋田、群馬、茨城、長崎などの12社。「スローシネマ方式」という独自の製作・配給形態を採用。映画館がない地域のコミュニティー再生を目標に、住民と共同で作品を製作、上映を実現してきた。これまでに、宮城県石巻市で撮影された「エクレール・お菓子放浪記」(2011年)など、4作品を手掛けている。
 昨年2月から今年にかけて「あの日のオルガン」(平松恵美子監督)を全国で上映してきた。太平洋戦争末期、東京の保育園児を集団疎開させ、空襲から守った若い保母(現在の保育士)たちの実話に基づいた話。これまで計200カ所で公開されたが、2月中旬以降は中止決定が相次ぎ、8月まで計100カ所の全会場で中止となった。
 支援は1口5000円。4作品の舞台となった地元の特産品4品を支援者に贈り、品代と送料を差し引いた金額を支援金とする。
 JSN理事長で、シネマとうほく(仙台市)社長の鳥居明夫さん(71)は「今年に入り上映・観客数ともに上向き、これからという時だった。12社は全て中小企業。被害額は総額数千万円に及び、国の支援が見込めないようでは存続が非常に危うい」と打ち明ける。
 応援する会の代表呼び掛け人で、「エクレール・お菓子放浪記」製作と上映を支える宮城県民の会代表の1人横山英子さん(57)=仙台市=は「支援を通じ、製作や上映に関わった体験や鑑賞での感動に思いをはせ、映画が貴い文化だということを改めて感じてほしい」と話す。
 連絡先は応援する会事務局022(225)0986。


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2020年04月06日月曜日


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