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<いぎなり仙台>巡る春この本読むべ!「王様ランキング」 勇気湧く 胸躍る冒険譚

王様ランキング
田中忍さん

 王国の長男に生まれながら、耳が聞こえず、言葉も話せない。そんな非力で小さな主人公ボッジが過酷な運命に立ち向かう。十日草輔さんの「王様ランキング」は胸躍る冒険譚(たん)だ。「ああ、漫画を読んでるなあ」という感覚を久しぶりに味わわせてもらった。
 2017年5月からウェブ上で毎週発表され、現在は124話まで進んだ。19年2月に単行本化し、11日に第7巻を発売する。アニメ化も決まった。
 テンポが速く、先の読めないストーリー展開にハラハラドキドキ。ウェブ発ながら、70〜80年代のような懐かしい絵のタッチもあって、むしろ紙の本の面白さ、漫画本来の魅力を感じさせてくれる。
 ボッジを取り巻く状況はかなりヘビーで、どこか現代にも通じる。けど、ひたむきに頑張る姿に、次第に周囲が動かされていく。勇気と優しさにあふれたストレートな感情表現に、読んでいて勇気が湧いてくる。
 子どもが読んで楽しめるのはもちろん、大人が読んでも、忘れていたものを思い出す感覚になれるはず。

◎夢与える作品探して/喜久屋書店仙台店店長 田中忍さん(49)

 気持ちが暗くなりがちな時だからこそ、この機会に面白い漫画を探してもらいたい。今年は「ドラえもん」50周年。藤子・F・不二雄先生など昔の名作を読むのもいいし、今の漫画にもいいものがたくさんある。勇気や夢を与えてくれる作品に出合ってほしい。


2020年04月06日月曜日


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