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秋保温泉の老舗「岩沼屋」が事業譲渡 従業員の雇用は継続

秋保温泉屈指の老舗として高い知名度を誇る岩沼屋=仙台市太白区

 仙台市太白区秋保温泉の老舗旅館「岩沼屋」を運営する岩沼屋ホテルが、全国で温泉旅館などを運営する大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ(東京)に旅館の事業を譲渡することが7日、関係者への取材で分かった。売却額は不明。従業員の雇用は継続される見通し。
 現体制での営業を5月6日に終え、7日以降は施設を休館する。同月下旬の譲渡後、大江戸温泉が建物と設備の大規模リニューアル工事を実施する。営業再開は2021年3月下旬を予定する。岩沼屋は今年3月、ホームページで長期休館と改装、ポイントサービス廃止などを公表していた。
 ホームページなどによると、岩沼屋は1625(寛永2)年創業。1952年に岩沼屋旅館として法人化し、61年に岩沼屋ホテルに商号を変更した。
 秋保温泉屈指の老舗として安定した人気を集める一方、競争の激化に加え、95年の新館建設などに伴う負債の返済が続き、大規模改修には財務体質の改善が必要だったとみられる。
 関係者によると、岩沼屋は既に取引先や債権者などに説明を開始。事業譲渡の理由として、新型コロナウイルスによるキャンセル増加の影響も挙げている。秋保地区の旅館4軒で共同管理する源泉を利用する権利については、土地・建物を売却後も岩沼屋ホテルが所有し、管理に関わる意向を示しているという。
 大江戸温泉は東北では大崎市鳴子温泉の「幸雲閣」、宮城県松島町の「ホテル壮観」など宮城、福島両県で6施設を運営。同社は取材に「現時点で答えられることはない」と説明した。


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2020年04月08日水曜日


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