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妖怪「アマビエ」モチーフの商品人気 コロナ禍、疫病退散願い

津軽お化け珈琲
江戸時代の瓦版に描かれたアマビエ(京都大付属図書館所蔵)
アマビエねぷた

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、疫病退散の御利益があるとされる妖怪「アマビエ」をモチーフに、弘前市の授産施設などが売り出した商品が人気を集めている。関係者は「弘前ならではの商品で地域の魅力発信につなげたい」と話す。
 コーヒー粉の製造・販売などを手掛ける障害者就労支援施設「つがるねっと」は昨年9月、アマビエのイラストを袋に印刷したドリップパックを発売。今年3月から売り上げが急増し、弘前の街中に溶け込む妖怪を描いた商品「津軽お化け珈琲」40種類の中で断トツの人気となった。
 青森県内の土産物店に卸していたが全国から問い合わせが寄せられるようになり、200個をまとめ買いする四国からの注文もあった。直接買いに来る人も増えたといい、貴田岡武社長(47)は「多くの人に施設の取り組みを知ってもらうきっかけになった」と喜ぶ。
 市内の観光施設「津軽藩ねぷた村」は「アマビエねぷた」を発売した。店頭販売を始めた6日に用意した100個が完売。会員制交流サイト(SNS)で告知すると、8日までに500件以上の問い合わせが相次いだ。スタッフ総出で増産を急ぐ。
 隣接する弘前公園の「弘前さくらまつり」が中止になるなど、ねぷた村は客足が落ち込んでいる。中村元彦社長(75)は「臨時休業も検討していただけにうれしい悲鳴だ」と反響の大きさに驚く。
 両製品の連絡先はつがるねっと090(9531)1131、ねぷた村0172(39)1511。

[アマビエ]江戸時代に肥後国(熊本県)に現れたとされる半人半魚の妖怪。「疫病が流行したら、私の姿を描いた絵を人々に見せよ」と言い残して海へ去ったと伝えられ、当時の瓦版が残る。「予言獣」の一種で同時に豊作を予言したという。


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2020年04月09日木曜日


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