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台風19号豪雨あす半年 仮設・公営住宅になお3000世帯暮らす

新型コロナの感染防止のため、屋外でラジオ体操をする仮設住宅の住民=宮城県丸森町寺内前

 東日本に記録的な大雨をもたらした台風19号豪雨から12日で半年となる。死者は岩手、宮城、福島3県で58人(福島の災害関連死5人を含む)に上り、宮城で2人の行方が分かっていない。3県で約3000世帯約7000人が仮設住宅や公営住宅に暮らす。復旧復興に向け、新型コロナウイルスの影響も出ている。
 台風上陸に伴い昨年10月12日から13日にかけ、各地で河川の氾濫や土砂災害が相次いだ。共同通信の集計では1日時点で全国の死者は関連死を含め13都県99人、行方不明は3人に上る。
 河北新報社の集計で、プレハブ仮設住宅は3県12市町に計約450世帯が暮らす。宮城は新たに整備し、岩手、福島は東日本大震災の仮設を活用した。行政が民間住宅を借り上げる「みなし仮設」は34市町村で計約2000世帯が住み、多くの被災者が依然、不便な生活を強いられている。
 鉄道や道路の復旧が進むものの、阿武隈急行は富野(伊達市)−丸森(宮城県丸森町)間が不通で、夏ごろの仮復旧を検討中。福島県は市町村も含め約2800件の復旧工事を予定しているが、県が完了させたのは9件にとどまる。
 一方、新型コロナの感染拡大防止からボランティアの受け入れを休止した地域が多く、被災家屋の片付けが滞っている。春の行楽シーズンを迎えた観光地も苦境にあえぐ。
 避難所は3月23日に伊達市で全国最後の避難所が閉鎖され、ゼロになった。被災した自宅2階などで生活する「在宅被災者」は多数いるとみられる。


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2020年04月11日土曜日


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