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5次感染発生か 英国風パブ起点に拡大 仙台 保育園・英会話教室

受講する児童の感染が確認された英会話教室「ASTER向陽台校」=13日午後、仙台市泉区向陽台3丁目

 仙台市内で新型コロナウイルスの感染が広がりを見せている。11、12日にはいずみ保育園(泉区)の保育士と園児、英会話教室「ASTER(アスター)向陽台校」(同)に通う児童の感染が判明。いずれも20代外国籍の東北大の女子学生が英会話の講師として訪れていた。女子学生は青葉区の英国風パブを起点とする3次感染者。新たに4次感染が確認され、5次感染の発生まで疑われる事態となった。

 女子学生は、7日に感染が判明した30代外国籍の宮城教育大男子留学生の濃厚接触者。3月30日に感染し、31日には発症した可能性が高い。
 留学生は20代外国籍の自営業男性と飲食し、感染した。自営業男性は英国風パブ「HUB仙台一番町四丁目店」を20、21日に利用しており、女子学生までの3次感染が認められていた。
 ASTERによると、向陽台校では3月31日に4人、4月3日に7人の受講生が英会話の授業に参加し、いずれも女子学生が講師を務めた。両日とも約50分間の授業が行われたという。
 受講生のうち、向陽台小(泉区)の男子児童1人と女子児童3人の陽性が判明した。3人は7〜9日に発熱などの症状が現れた。市は関係性を明らかにしないが、児童の濃厚接触者を8人把握しており、5次感染の恐れがある。
 いずみ保育園では自主事業の英会話教室が2日にあり、女子学生が講師となった。市によると、園児19人と保育士4人が参加し、少なくとも30代女性保育士1人の感染が確認された。
 別の30代女性保育士と50代女性保育士も感染が判明したが、英会話教室には出席していなかった。他に園児の女児1人も感染した。
 市保健所の下川寛子所長は英会話教室に出ていない保育士の感染に関し「(女子学生との)直接の接触が全くなく感染することは可能性としては低い」と説明し、園内で5次感染が発生した可能性に言及した。
 女子学生は3月31日にマミー保育園(泉区)、4月1日にASTER新田校(宮城野区)でも英会話講師を務めた。13日時点で両施設の感染者は確認されていないが、市はいずみ保育園とASTER向陽台校を含む4施設の園児、受講生、職員ら約120人のPCR検査を進めている。
 郡和子市長は12日夜の臨時記者会見で「基本的に活動範囲が広くない子どもが、周りの大人から感染したことは重く受け止める。子どもを守る立場の大人がしっかりしなくてはいけない」と危機感を募らせた。


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2020年04月14日火曜日


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