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商業捕鯨、石巻・鮎川で32年ぶり水揚げ 初競り好調

ミンククジラの赤肉の色味を確かめる仲買人=13日午前6時ごろ、石巻魚市場

 宮城県石巻市の鮎川港を拠点とする32年ぶりの商業捕鯨で水揚げされたミンククジラの肉が13日、石巻魚市場(石巻市)で初めて競りにかけられた。仲買人らが競り落とし、地元のスーパーに新鮮な鯨肉が並んだ。
 魚市場には鮎川港に11日揚がったミンククジラの赤肉やあばら肉など計153キロが入荷した。1.5〜5キロのブロックで箱詰めされ、仲買人らが身のやわらかさや色味を確認した。
 地元食品スーパー鮮魚部門の三條史朗バイヤー部長(61)は「身はやや硬めだが色は鮮やか。地元に揚がって消費者の注目度は高く、今後にも期待したい」と話した。
 代表部位の赤肉は1キロ当たり2800〜4300円の価格が付いた。魚市場の佐々木茂樹社長は「新型コロナウイルスの影響で飲食店からの需要が激減する中、思ったより値が付いた。生肉を家庭で楽しんでほしい」と語った。
 ミンククジラ2頭を捕獲した捕鯨会社の鮎川捕鯨は同日、石巻市鮎川の同社直売所で約40キロの赤肉を販売した。開店直後から住民らが続々と訪れ、約2時間で完売した。
 鮎川捕鯨の伊藤信之社長(57)は「鯨を仕入れたいという小規模店舗のために、荷受けや仲卸などの業者を通じて1キロ未満の少量でも取り扱うなど、お客さんの視点に立って工夫を凝らしたい」と話した。
 鯨肉は仙台市中央卸売市場や八戸、東京などにも卸され、14日には京都と函館に出回る。


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2020年04月14日火曜日


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