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シエンタ販売好調 トヨタ東日本製造 2列シート車が人気 

19年に約11万台を売り上げ、販売数で3位になったシエンタ

 トヨタ自動車の小型ミニバン「シエンタ」の販売が好調だ。日本自動車販売協会連合会(東京)によると、2019年の車名別国内新車販売数(軽自動車を除く)は前年比17.9%増の約11万台でミニバントップの3位。小型ながら居住性と積載性に優れ、幅広い層に支持される。トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)の宮城大衡工場が製造し、東北の自動車産業への波及効果も大きい。

 販売数は18年9月の一部改良を境に急増し、10月は8月比77.7%増の9840台となった。19年8月にはミニバン初の1位を獲得。9月も消費税増税前の駆け込み需要などで1位となり、過去最高の1万3558台を売り上げた。
 一部改良では従来の3列シート車(6人または7人乗り)に加え、アウトドアや車中泊に適した2列シート車(5人乗り)が登場。トヨタカローラ宮城(仙台市)では19年、2列シート車が販売数の37%と一定の需要を掘り起こした。
 同社営業企画室の真壁直人室長は「シエンタのガソリン車は約200万円からで、ミニバンの中でも購入しやすい。子育てなど人生の段階に応じた乗り換え需要がある」と説明する。
 子どもが生まれて「ヴィッツ」などの小型車から乗り換えるケースや、子どもが手を離れ「ノア」「ヴォクシー」など大きめのミニバンからダウンサイズする顧客も増えている。
 3列シート車を所有する塩釜市の会社員男性(44)は「子ども3人を乗せるため小型車から乗り換えた。決め手は約100万円安く、小型で取り回しが良いこと」と話す。
 タクシー車両としての需要もある。高齢者も乗り降りしやすいシエンタは17年発売の「ジャパンタクシー」のベース車。専用車より価格が安く、中小事業者も導入のハードルが低い。
 03年9月の発売後、15年7月の全面改良を機にトヨタの高岡工場(愛知県豊田市)などから宮城大衡工場に生産移管された。同工場での19年末までの総生産数は50万台に迫る。
 みやぎ産業振興機構取引支援課の今野佑輝課長は「地元部品メーカー参入の足掛かりとなった。安定した人気は東北の雇用創出に貢献している」と分析する。


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2020年04月16日木曜日


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