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コロナ追い打ち 復興商店街苦境 宮城・南三陸、石巻、閖上…

客の姿がほとんどない南三陸さんさん商店街=15日、宮城県南三陸町

 新型コロナウイルスの感染拡大が、東日本大震災から復興を目指す被災地の商店街に暗い影を落としている。客足が大幅に減り、近く迫る大型連休の見通しも全く立たない状況だ。復興途上の商店街を襲った新たな危機に、商店主らから悲鳴が上がっている。
 「この状況が続けば、4月の来場者は前年に比べて8割以上減る」。宮城県南三陸町の造成地に整備された南三陸さんさん商店街の運営会社担当者が表情を曇らせる。
 震災9年を迎えた3月の来場者は3万1720人で前年比3割減。団体旅行のバスの乗り入れは78台も減った。4月はさらに激しく、来場者は半月で約3000人と例年の1割程度にとどまる。
 同商店街のすし店「弁慶鮨(ずし)」は、来店者減少への対応と感染拡大を防ぐため、14日から持ち帰り専用に切り替えた。菅原実社長(64)は「売り上げは昨年に比べ7割減った」と嘆く。
 商店街は例年、5月の大型連休に県内外から多くの観光客が訪れ、にぎわってきた。鮮魚店「海鮮マルセン」の男性店長は「どの程度の仕入れをしたらいいのか」と悩む。土産店「わたや」の菅原勝則社長(66)は「連休中の営業は今後の状況を見て決めたい。休業時の補償があれば助かる」と語る。
 石巻市中心部の観光交流拠点施設「いしのまき元気いちば」の客足は、前年同期比50〜70%減の落ち込みだ。経費削減のため13日から営業時間を短縮した。一方で希望者にカタログを無料で送るなど通信販売に活路を求める。担当者は「対策を取りながら耐え忍ぶしかない」と頭を抱える。
 25日で開業1周年を迎える名取市閖上の商業施設「かわまちてらす閖上」も売り上げの大幅減にあえぐ。
 運営会社の桜井広行社長は「今は辛抱するしかない。一番きついのは家賃。行政は家賃補助などの支援策を早めに打ち出してほしい」と訴える。


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2020年04月16日木曜日


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