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児童知らずに登校も 仙台市、始業式・入学式延期で大混乱

始業式の延期を登校後に知り、落胆して帰宅する児童=15日午前8時10分ごろ、仙台市宮城野区

 新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、仙台市が14日夜に急きょ発表した市立小中高校の始業式と入学式の延期を巡り、児童生徒と保護者、学校は15日朝、大混乱に陥った。延期を知らずに登校し、がっかりして帰宅する児童の姿もあった。予定通りの実施を13日に発表し、1日で覆した郡和子市長。「危機意識が足りない」「決断が遅すぎる」と批判が渦巻いた。

 各学校は15日未明から早朝にかけ、延期を知らせるメールを各家庭に一斉送信した。あまりに急な延期の決定に驚いた保護者から問い合わせが相次ぎ、教職員らが対応に追われた。
 宮城野区の宮城野小(児童554人)では午前8時すぎ、4年生と6年生の兄弟がランドセルを背負い、仲良く校門をくぐった。
 始業式の延期を知り、兄(11)は「プリントがたくさん配られると思い、ファイルを準備してきたのに」と落胆。弟(9)も「久しぶりに友達と会うのが楽しみだった」と肩を落とし、そろって家路に就いた。
 4、5年生の子ども2人と登校した母親は「学校に来て初めて延期を知った。メールは午前6時前に来ていたようだが、朝の準備で忙しく見ていなかった。今日はもう戻る」と憤まんやるかたなく帰宅した。
 新1年生の小竹結翔(ゆいと)君(6)は入学式が延期になった。「ランドセルを背負えなかったのは残念。学校が始まったら体育の授業が楽しみ」と前を向いた。父の会社員俊祐さん(38)は「昨夜のニュースで延期を知った。息子が泣きだして大変だった」と明かした。
 宮城野小は新入生95人を迎えるため、1週間前から体育館を飾り付け、入学式の準備は万端だった。14日夜に延期の連絡が突然入り、15日は全教職員45人が午前7時に出勤し、保護者の問い合わせに対応した。
 佐藤貢校長は「外出自粛を守っている子どもたちを褒めてあげたかったが、安全を考慮した決定を重く受け止めたい」と話した。


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2020年04月16日木曜日


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