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オンライン授業 試行錯誤 東北の大学 本格導入へ

パソコン画面に向かって講義する大隅教授=仙台市青葉区の東北大片平キャンパス

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東北の多くの大学が授業のオンライン化に踏み切る。20日に開始する本年度の授業を全てオンラインとする東北大では、一部の大学院で先行実施された。教員たちはこれまで経験のない形式の授業を何とか充実させようと、試行錯誤を重ねながら準備を進めている。
 「オンラインの授業は私も初めての体験です。つらい環境ですが、お互いに頑張りましょう」
 東北大大学院医学系研究科の大隅典子教授は17日、ノートパソコンに向かい、授業にオンライン参加した学生約70人にあいさつした。この日は大学院生命科学研究科の「脳生命統御科学概論」の講義を担当した。
 授業には留学生も参加したため、英語も交えながらパソコンのカメラとマイクに向かって講義した。回線が一時的に途切れるアクシデントもあったが、無事に50分の授業を終えた。
 大隅教授は「『無観客試合』は初めてだが、手応えはつかめた。次はチャットを使うなどしてやりとりを増やしたい」と語った。
 東北大は学生の感染防止のため当面、授業をオンラインのみで行う予定で、13日に試行を始めた。リアルタイムの講義のほか、録画を都合のよい時間に見るオンデマンド方式や、音声データ付きの資料を使う方式などがある。学生には自宅で受講してもらうため、Wi−fi環境の整備を求めるなどしてきた。
 授業内容を充実させるための模索も続く。オンライン授業の収録を進めている大学院生命科学研究科の渡辺正夫教授は「タイマーで時間を計測しながら、講義の重要な部分は10回くらいリハーサルをして収録した」と説明する。
 通常の授業に比べて課題も多いのが実情。渡辺教授は「研究で重要なディスカッションが難しい。内外のサポートも得ながら、早い時期から課題を出すなどして、対面に劣らない授業にしたい」と意気込む。
 東北では東北大のほか、国際教養大(秋田市)や東北学院大なども4月下旬から5月中旬にかけて、オンラインによる遠隔授業を始める予定だ。


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2020年04月19日日曜日


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