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住民の足に乗り合いタクシー 宮城・登米市がデマンド実証事業

自宅玄関前から乗り合いタクシーに乗り込む千葉さん(左)=1日午前8時ごろ、登米市東和町錦織

 宮城県登米市は、利用者の予約に応じて運行する「デマンド型乗り合いタクシー」の実証事業を始めた。買い物や通院などで自家用車を使えない交通弱者に小回りが利いて自由度が高く、安い公共交通を提供することが狙い。市は利便性や利用状況を調べ、来年度に本格運行を始める。
 実証事業の対象地域は同市迫町森、東和町米川と錦織、中田町浅水の4地区。各地のコミュニティー組織が運営主体となり、民間のタクシー事業者に業務を委託した。市は補助金計1600万円を予算化した。
 利用者は事前に会員登録し、年会費(個人1000円、1世帯3000円)を納める。利用する場合は、日時と場所をタクシー会社に電話して予約する。
 平日午前8時〜午後4時に利用できる。エリアは一部を除いて同じ町域内に限られる。医療機関や公共施設、金融機関、商店、他町域の市民バス停留所などへの移動を想定している。料金は1回の乗車ごとに一般(中学生以上)が300〜500円、小学生が100〜300円、保護者同伴の未就学児は無料。
 登米市は、町域内移動の公共交通機関としてスクールバスの昼間の空き時間を活用した無料の住民バスを運行してきた。運行時刻や本数、路線が限られ、高齢者からは「不便で使いづらい」との声があった。
 実証事業初日の1日、同市東和町錦織嵯峨立の自宅から米谷病院まで利用した農業千葉トシ子さん(85)は「腰が痛く、バス停までの坂道を歩くのはひと苦労だった。玄関前まで迎えに来てもらえて通院できるのは、本当にありがたい」と感謝していた。
 運営する錦織地域振興会の岩渕俊文会長(67)は「住民の半数が高齢者という地域で、外出の足を確保しなくてはならない。課題を見つけながら利用しやすい形を探りたい」と話す。
 連絡先は同市市民協働課0220(22)2173。


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2020年04月20日月曜日


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