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山形のPCR検査、東北最多1400件 無症状の濃厚接触者も対象

 新型コロナウイルスのPCR検査で、山形県が東北6県で最も多い検査数を積み上げている。17日までの総数は1400件に達した。県内では1例目の3月31日以降、20日連続で計61人の感染を確認。家庭や職場でのクラスター(感染者集団)の連鎖や高齢者の重症化を懸念し、無症状の濃厚接触者も積極的に検査する県の姿勢が背景にある。(山形総局・岩田裕貴)
 県によると、検査開始の1月31日から感染者が確認された前日の3月30日まで総数は計197件だったが、31日〜4月17日は計1203件に急増した。
 1日当たりの検査数も3月までの数件程度に比べ、4月は2桁以上になり、最近は154件に上った日もある(グラフ)。
 厚生労働省によると、17日までの検査数は東北の各県別に青森468、岩手212、宮城1203、秋田706、福島924。山形は、東北で最も多い83人の感染者が確認された宮城を約200件も上回る。
 山形県は感染者の家族や職場の同僚、感染者が出た介護施設の職員や入所者に関し、無症状の濃厚接触者も検査。クラスターが発生したとみられる施設や関連事業所、食品工場、家庭内でそれぞれ2例目以降の感染者の特定につなげている。感染が判明した61人中11人が無症状者だった。
 国立感染症研究所の指針では、無症状の濃厚接触者は原則として検査対象とはしていない。ウイルスが存在したとしてもどの時期に検出できるかは不明で、陰性でも感染は否定できないと考えられるためだ。
 併せて、濃厚接触者が医療従事者や高リスクの人に接する機会のある業務従事者、クラスターが継続的に発生している場合など、必要に応じて対象に加えるよう示している。
 無症状者への対応について、県の阿彦忠之医療統括監は「重症化のリスクを考え、念には念を入れて早めに検査している」と強調。「山形は3世代同居の大家族や共働きの家庭が多い。家庭から職場、職場から家庭への感染の連鎖を防ぐためだ」と意図を説明する。
 感染者のうち、経路不明者は山形市検査分を含め県内で6人にとどまる。阿彦統括監は「新たな感染者が毎日確認されるのは憂慮すべき事態だが、感染の関係性は追跡できている」と話し、県民に予防策の徹底を呼び掛ける。


2020年04月20日月曜日


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