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鳴子温泉郷のホテル・旅館、半数休館 「半年続けば廃業」

観光客の姿もまばらになった鳴子温泉=19日午後

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、宮城県大崎市の鳴子温泉郷で半数近いホテル・旅館が自主休業に入っている。終息が見通せない中、宮城県に休業中の補償を求める声も上がっている。
 国の緊急事態宣言が全国に拡大されて初の日曜の19日、鳴子温泉は歩く人の姿もまばらだった。臨時休業の張り紙を出す飲食店も。営業する日帰り温泉は施設の換気を小まめに行い、感染防止に気を使う。
 鳴子、東鳴子、中山平、川渡、鬼首と五つの温泉がある鳴子温泉郷。鳴子温泉総合観光案内所のまとめで20日現在、53軒のホテル・旅館のうち、25軒が宿泊部門の休業や新規受け付け中止を決めた。鳴子温泉は18軒中11軒が休館を選んだ。
 鳴子温泉旅館組合副組合長の藤田謹一さん(71)は「休業で2、3カ月持ちこたえても、半年続けば廃業を選ぶ業者が出るかもしれない」と懸念を示す。村井嘉浩知事は21日にも、休業要請の業種の範囲を発表する見通し。藤田さんは「休業と補償をセットにしてほしい」と訴える。
 東鳴子温泉の旅館大沼は5日、修繕のため10日までの休業に入り、感染拡大を受けて5月6日まで期間を延長した。ゴールデンウイークは書き入れ時で、今年は8割が予約で埋まったが、キャンセル続きで1〜2割に減った。
 旅館には常連客の激励が相次ぐ。神戸からは「体に気を付けて頑張って」といたわるはがきも届いた。経営する大沼伸治さん(57)は再開後に備え、修繕内容を拡大した。「宿を続けるには輸血が必要だ。雇用調整助成金を活用したいが、補償もないと厳しい」と語る。


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2020年04月21日火曜日


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