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昭和の秋保温泉16ミリ、撮影者情報寄せて せんだいメディアテーク

(上)「小滝沢橋」と思われる石造りの橋
(下)駅舎の前で宿泊客らを出迎える秋保温泉の旅館関係者
16ミリフィルムを手に、情報提供を呼び掛ける小川学芸員
1961年に廃止された秋保電気鉄道の駅舎の看板

 仙台市青葉区のせんだいメディアテークが、1950年代に撮影されたとみられる秋保温泉(太白区)周辺を収めた16ミリフィルム映像の撮影者を探している。終戦から日が浅い仙台の奥座敷の様子を捉えた歴史資料だが、肝心の映像来歴が不明なため公開できずにいる。
 フィルムは「戦後間もない秋保温泉他」(仮称)と題された25分、白黒一部カラーの無声映像。2015年から進めてきた保管映像資料の確認作業の過程で存在が分かった。映像に登場する機関車やバスの型番から、1953年ごろに撮影されたとみられる。
 当時のJR仙台駅から秋保温泉に向けて出発するボンネットバスの様子に始まり、所々で道程を記す地図を差し挟みながら、旅館や秋保大滝、スキー場など温泉と周辺の名所が収録されている。
 旧秋保村と長町を結び61年に全線廃止された秋保電気鉄道の列車や駅舎、名取川に架かる「小滝沢橋」らしき石造りの橋、「秋保音頭」の演奏と踊りの光景なども登場。資料的価値は高いが、撮影者と撮影目的が特定できていない。
 同館では保管する映像資料を、郷土資料との照合や関係者らへの聞き取り調査で撮影年を特定。デジタルデータ化した上で、DVDとして貸し出すことを計画している。情報提供につなげようと、29日に予定していた上映会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になった。
 企画・活動支援室主任の小川直人学芸員(44)は「人々の様子や場所など撮影・編集が人為的で、秋保温泉をPRする映像とも考えられる。当時の様子を知ることができる貴重な歴史資料だ」と話している。連絡先は同館022(713)4483。


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2020年04月21日火曜日


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