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コロナ影響、東北の景気「悪化」 2011年以降で初 日銀・4月

仙台市街地上空から

 日銀仙台支店は21日、東北の景気について「新型コロナウイルス感染症の影響などから悪化しつつある」とする4月の金融経済概況をまとめた。「弱い動き」とした3月の基調判断を引き下げ、2カ月連続の下方修正となった。岡本宜樹支店長は「新型コロナの経済への影響が深刻さを増している」と指摘した。
 2011年1月以降の金融経済概況に「悪化」の文言はなく、3カ月ごとに発表する地域経済報告(さくらリポート、05年4月以降)でも、リーマン・ショックの影響を受けた09年1、4月に入っただけだった。
 個人消費も「弱い動き」から「悪化している」に下方修正。ただ、業態によって判断に差があり、冷凍食品など中食需要のあるスーパーは「横ばい」から「増加」に上方修正、衛生商品が好調なドラッグストアは「増加」を据え置いた。
 外出自粛要請などで来店客が減った百貨店は「減少」から「大幅減少」に、コンビニエンスストアは「横ばい」から「弱い動き」にそれぞれ引き下げた。家電販売も東京五輪延期の影響などで「底堅く推移」から「減少」に下方修正した。
 生産は「弱含んでいる」を据え置いた。自動車工場稼働停止の影響を受ける部品メーカーなどが見られ、輸送機械は「底堅い動き」から「弱い動き」に引き下げた。雇用・所得は「新型コロナの影響がみられている」の表現を付け加えた。
 公共投資は「高水準ながらも減少」、設備投資は「横ばい」、住宅投資は「高水準ながらも一段と減少」をそれぞれ据え置いた。
 岡本支店長は「新型コロナの終息時期の不透明感が強く、経済の先行きも不確実性が高い。感染拡大が抑制されるまで現状が続くことを覚悟しなければいけないと思う」と述べた。


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2020年04月22日水曜日


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