青森のニュース

カラスの集団、音で退散 「八戸モデル」持続的な効果実証

カラスが電線に密集する実験前(1月21日)の映像(クロウラボ提供)
カラスが姿を消した実験開始後(3月22日)の映像(クロウラボ提供)

 カラスのふん害対策として、八戸市がベンチャー企業「CrowLab(クロウラボ)」(宇都宮市)と協力して音声による撃退実験を行ったところ、市中心部をねぐらとする集団が姿を消したことが分かった。同社は「市街地の広い範囲で持続的に効果を確認できたのは全国初」と説明する。
 危険が迫っている時にカラスが仲間に警戒を促す鳴き声などを組み合わせた音声を制作。2月は午後6〜7時半の30分間、スピーカーで流す試みを計4日実施した。近隣の駐車場では3月の夜間、30分置きに音声を出す実験をほぼ連日行った。
 固定カメラの映像を分析した結果、1月下旬に約200羽いたカラスが3月末にはほぼいなくなった。市街地の別の場所に集団が移動する可能性があったが、今回は確認されなかった。
 市によると、6年ほど前から冬期間、カラスが市街地に集まり電線などをねぐらとするようになった。ライトを当てたりしたが効果は薄く、クロウラボに協力を依頼した。
 クロウラボの代表を務める塚原直樹・宇都宮大特任助教(動物行動学)は「被害軽減に役立つ技術を『八戸モデル』として開発できた。より広範囲で効果が出るか試してみたい」と話す。
 市環境政策課は「季節的な要因の可能性も考えられる」と慎重な見方を保ちつつ「一定の効果もあるのではないか」と本年度も協力を依頼する方向で検討している。


関連ページ: 青森 社会

2020年04月23日木曜日


先頭に戻る