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休校長期化どう対応 秩序保ち無気力防いで 東北大院教育学研究科・若島孔文教授に聞く

若島孔文(わかしま・こうぶん)東北大大学院教育学研究科博士課程修了。立正大大学院准教授、東北大大学院教育学研究科准教授などを経て2020年4月から現職。専門は臨床心理学。仙台市教育委員会学校生活支援巡回相談員などを務める。石川県生まれ。48歳。

 新型コロナウイルスの影響で、宮城県内などの児童生徒は3月以降、2カ月近い休校状態が続く。異例の状況をどう受け止めればよいのか。東北大大学院教育学研究科の若島孔文教授に聞いた。
(聞き手は報道部・菊池春子)

 子どもたちにとって、学校に通うという日常の土台がなくなっている。最初のうちは、非日常を「楽しい」と感じる子もいたかもしれないが、長期化で不安が出てくる時期だ。
 目標や秩序を失うと、無気力になる可能性がある。小さなことでいい。起床や食事の時間を一定にするなど、生活の中で秩序を保つ工夫が求められる。
 家でゲームばかりしている子もいるだろう。まずは時間などルールを決め、守れなかったら親が注意してほしい。それも難しいなら、好きなだけ遊んでいい曜日を決め「もっと(ゲームを)やらなくていいの?」と声を掛ける方法も。逆説的な関わりに効果がある場合もある。
 親もストレスが募りがちになる。知人や親類に電話するなど、外との情報のつながりを意識してほしい。閉鎖的になるほど虐待などがエスカレートしやすい。
 「コロナ危機」には成長のチャンスもある。普段は親の言うことを聞かない子でも、感染予防のために手洗いをしたり、やったことのない家事に取り組めたりする。特別な状況だからこそ生まれる自発性がある。
 近年は不登校の子どもが多くなり、学校教育システムが限界に達していたのも事実だ。コロナ危機によりオンラインでの授業などが一気に普及し、学校教育が急速に変わるきっかけになるかもしれない。
 大人たちも右往左往している。激動の時代を生きる子どもたちには、今何が起きているか、事態がどう収まるのか、しっかりと目に焼き付けてほしい。


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2020年04月24日金曜日


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