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<とうほくドローンeye>おくのほそ道編(21)酒田/湊に下る

芭蕉が「あつみ山」と詠んだ温海岳。はるか酒田港から眺めたとされる

 出羽三山参りを終え、芭蕉の気持ちは高揚した。しかし40代半ばの身にはこたえたらしい。鶴岡城下の藩士宅でかゆを望み、ゆっくりと眠りについた。
 体調が良くなり、川船で最上川の河口まで下った。着いたのは北前船の港で栄えた酒田。豪商の間で俳諧が盛んで、その中心にいた伊東玄順(げんじゅん)という医師に厄介になる。
 季節は真夏。芭蕉は涼感たっぷりの句をひねる。<暑き日を海にいれたり最上川>。自ら川下りを体感し、雄大なみちのくの大河に魅了されたのだろう。
 象潟の帰路に酒田を再訪する。酒田港の船上で潮風を楽しんだ後、もう一句。<あつみ山や吹浦かけて夕すずみ>
 本間美術館の田中章夫館長(69)は「みちのくの旅で『不易流行』の精神が固まったのでしょう」と、芭蕉の心の中で一つの区切りが付いたと推し量る。(写真部・庄子徳通、小林一成)

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2020年04月27日月曜日


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