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外出自粛で「160店廃業の危機」 福島・飲食店マップ発行追分さんが店主らにエール

苦境を共に乗り越えようと飲食店に呼び掛ける追分さん

 感染拡大の終息時期が見えない新型コロナウイルスを巡り、福島市で飲食店マップを発行する追分拓哉さん(73)が危機感を抱いている。外出自粛で客足がめっきり減った影響を受け、市内の飲食店で廃業の動きが目立ち始めているためだ。追分さんは「前向きな気持ちで乗り切って」と店主らを励ましている。
 追分さんは市内の不動産会社の会長。飲食店が入居するビルを管理する事情もあり、1988年からほぼ2年ごとに「のんで!くって!マップ」(約2000部)を作成する。JR福島駅東口周辺の店を紹介しながら、エリア内の店舗数や経営形態を調べている。
 追分さんによると、マップのエリア内で営業する飲食店は2019年11月時点で837店舗あった。このうち約40店舗が今年3、4月で廃業したり、廃業を検討したりしている。
 「昨年10月の消費税増税と台風19号豪雨に加え、今回のコロナ禍で飲食店はトリプルパンチだ。この状況が7月まで続けば160店舗が廃業しかねない」と警鐘を鳴らす。
 各飲食店は月々の家賃が重荷になっている。売り上げが激減しても、固定費として支払わざるを得ないためだ。「飲食店主は家主に減額か支払い延長を要求してほしい」と話す追分さん。自身の不動産会社も今月分の家賃の支払いを免除する措置を取った。
 3、4月は例年、飲食店にとって12月に次ぐ書き入れ時だ。通常なら歓送迎会で需要が見込めた時期だけに、売り上げ減が年間の収支に及ぼす影響は大きい。バブル崩壊からリーマンショック、東日本大震災とさまざまな危機に直面したが、今回が一番深刻という。
 追分さんが社長を務める酒販会社も、飲食店からの注文減で収入が大幅に落ち込んだ。苦境にあるのは一緒だが「頑張れ! 飲食店」と書かれた名刺を持ち、さまざまな店舗の経営相談に積極的に乗っている。
 「一番怖いのは店主の心が折れること。休業中でも気持ちをしっかり持って乗り切ってほしい」


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2020年04月27日月曜日


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