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震災被災者の健康状態悪化 14年と比較「心のケアが重要」 東北大調査

 東日本大震災の被災地住民の健康状態を調べている東北大高齢経済社会研究センターは、今年2月の調査で、被災住民の心と体の健康状態が6年前と比べ悪化したことが分かったと発表した。「特にメンタルヘルスの悪化が目立つ。心のケアが重要だ」と指摘する。
 今年の調査には2014年の協力者のうち、1133人が回答した。内訳は岩手277人、宮城271人、福島265人、他地域320人だった。
 体の健康状態が「良い・良かった」と答えたのは14年の12.8%から、20年は6.9%に減少。心の健康状態についての回答も「良い・良かった」は10.7%から7.3%に減った。
 不安や抑うつ症状を測定する精神健康状態の比較では、六つの質問項目のうち「いずれかの症状がある」との回答は14年に10%以下だったが、20年は20%前後に増加した。メンタルヘルス不全の症状を訴え、ストレスを感じる人の割合が大きく増えている。
 調査したセンターの吉田浩教授(加齢経済)は「モノ、カネによる復興はある程度終わった。10年目以降は被災地の人たちが希望を持ち、心の復興ができる政策が必要だ」と話す。


2020年04月27日月曜日


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