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仙台・広瀬川の貸しボート再開難航 運営NPO、感染防止でやむなく休業延長

貸しボートでにぎわった頃の広瀬川。感染拡大で休業延長を余儀なくされている=2014年5月、仙台市若林区の宮沢橋付近

 仙台市若林区の広瀬川に架かる宮沢橋のたもとで、貸しボートを運営するNPO法人「広瀬川ボートくらぶ」が新型コロナウイルス感染拡大で、休業の延長を余儀なくされている。利用低迷などで経営難に陥り、昨年5月の大型連休を最後に1年間休業し、近く再開予定だった。関係者は「人が接触する活動は控えなければならない。身動きが取れない」と頭を抱える。
 ボートくらぶによると、5月4、5日に同区の広瀬川宮沢緑地で開催予定だったイベント「広瀬川で遊ぼう」(実行委員会主催)が中止となり、唯一確定していたボートを貸し出す機会を失った。市内の大学との連携も模索しているが、現在は話し合いがストップしているという。
 広瀬川の貸しボートは1960年ごろに6業者が営業し、宮沢橋付近の夏の風物詩だった。90年に最後の1業者が廃業し、その光景は見られなくなったが、2009年に地元企業などがボートくらぶを設立し、約20年ぶりに復活させた。
 だが、東日本大震災を境に利用が低迷し、累積赤字が膨らんだ。昨年3月には現地でボートの貸し出しを担った夫妻が引退し、運営継続が難しくなったため、昨年の「広瀬川で遊ぼう」を最後に休業に入った。
 ボートくらぶの菅井一男理事長(72)は「広瀬川の風物詩をなんとか存続させたいと思うが、新型コロナが終息しない限り、今年もボートを出すことは無理ではないか」と肩を落とす。


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2020年04月28日火曜日


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