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福島・葛尾産のコメで初の日本酒 「でれすけ」発売

開発した酒を披露する担当者(左)=28日、福島県葛尾村役場
葛尾産米で造った日本酒を披露する下枝代表(左)と篠木弘村長

 東京電力福島第1原発事故で全域避難が5年3カ月続いた福島県葛尾村で生産されたコメを原材料にした日本酒「でれすけ」が28日、発売された。製造は同様に全域避難を強いられた浪江町の鈴木酒造店が担う。関係者は「葛尾、浪江の再生に向けた一助に」と期待を込める。
 村によると、村産米での酒造りは初。村の地域再生に取り組む一般社団法人葛力(かつりょく)創造舎が企画した。2019年産の食用米「里山のつぶ」を用い、口当たりよくやや甘めに仕上げた。
 鈴木酒造店は避難先の長井市で酒造りを継続している。気軽に飲める大衆酒を主力とする同社の方針と商品テーマが一致し、法人が醸造を依頼。銘柄の「でれすけ」は福島弁で「駄目なやつ」の意で、かしこまらずに仲良く杯を交わしてほしいとの思いを込めた。
 村役場で披露した下枝浩徳法人代表(34)は「村民や移住者が飲み、家族のような関係を築いてくれたらうれしい」と話した。
 初年度は720ミリリットル入りを1100本製造。1本1500円(税別)で、村内の商店や同法人で販売する。連絡先は同法人0240(23)6820。


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2020年04月28日火曜日


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