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宮城・栗原市長選まで1年 コロナ禍、戦略に影響

 宮城県栗原市長の千葉健司氏(63)の1期目の任期が、5月1日で残り1年となる。まだ市長選の立候補表明者はいないが、2017年の前回選挙で惜敗した元副市長の佐藤智氏(63)との一騎打ちが有力視される。2月以降、新型コロナウイルスによる会合自粛などが続いており、両氏の選挙戦略に影響が出ている。
 千葉氏は2月上旬に感染症対策本部、15日に市民や事業者の支援に向けた再生推進本部を市役所に設置した。「大きく網を広げて早め早めの対応を取る」と強調する。
 新型コロナ対策の影響を受けそうなのが、1期目に掲げた看板公約。「道の駅整備」は会合などができず、予定する8月に基本構想を策定できるかどうか不透明。「産科医招請」は医療関係機関との接触すら難しい状況だ。
 支持者からは、未達成公約が批判材料になるとの不安も聞かれる。千葉氏は「新型コロナ対策が最優先課題。他の政策は先送りにせざるを得ない」と理解を求める。
 千葉氏と中学、高校の同級生で前回42票差で敗れた佐藤氏は、スケジュールの変更を余儀なくされた。3月上旬に予定した200人規模の集会は中止。4月から本格化させる計画だったあいさつ回りも、自粛せざるを得なくなった。
 現職に比べて知名度、露出度で劣勢に立つ佐藤氏。「気持ちばかりが焦る」と、終息が見えない状況に危機感を募らせる。
 あいさつ回りでは元行政マンらしく、市の貯金に当たる財政調整基金が3年間で半分以下の約44億円に減少する見込みであることなどを説く考えという。「支出を削れない、決断できないのはリーダーシップの問題」と千葉氏を批判する。
 市政関係者は、新型コロナが市長選の鍵になると推測する。「現職は対策を誤れば支持を減らす。新人は終息が遅れれば支持獲得の機会を減らす」と解説する。


2020年04月30日木曜日


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