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GWの移動「密」無し 仙台への出張者は不安も

県境をまたぐ移動を控えるよう促す国道48号の電光掲示板=29日午後2時35分ごろ、仙台市青葉区の東北自動車道仙台宮城インターチェンジ付近
東京へ向かう新幹線も、乗車する人は少なかった=29日午後3時30分ごろ、JR仙台駅

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、緊急事態宣言が出される中で過ごす異例の大型連休。29日の「昭和の日」も東北新幹線や宮城県内の高速道路の利用客はまばらで、帰省や行楽で激しく混雑するいつもの光景が大きく様変わりした。
 東京方面からJR仙台駅に到着する下りの新幹線はがらがらの状態。JR東日本によると自由席の乗車率0%の列車もあり、駅のホームはひっそりしていた。
 それでも、在宅勤務が難しいなどの理由で、出張せざるを得ない乗客は多い。福島市に向かう仙台市の会社員男性(44)は「接客業のため、直接社員にマナー指導をする必要がある。テレワークだと限界がある」と困惑気味に語った。
 電気通信会社に勤めるさいたま市の50代男性は出張で仙台を訪れた。「特殊な端末を仕事で使うため、在宅勤務は難しい」。消毒アルコールジェルを携帯し、「宿泊先で感染者が出ないか不安」と話した。
 一方で「長期休暇が取れない仕事。しばらく移動を自粛していたが来られるうちに来たかった」と、プライベートで仙台に住む友人に会いに来たことを打ち明ける東京都内の20代の女性もいた。
 東北自動車道も通行量は激減。サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の売店も一部で休業していて、買い物や食事を楽しむ家族連れの姿はほとんど見られなかった。
 電子部品商社で働く宮城県利府町の男性(54)は、山形県内の取引先から自宅に戻る途中に宮城県村田町の菅生PAに立ち寄った。「不良品が生じ、お客さんの工場の生産ラインを止めないために急きょ打ち合わせをしてきた」と通行理由を説明した。
 PA内に止まっている車両の多くはトラックなど運送関係。仙台市内で生花業を営む40代夫婦は、栃木県内に花の苗を届けた帰りで、「外出自粛要請が出ているので、1人だけで仕事に出るべきか迷ったが、トラック1台分の量を卸さなければならないので、夫婦で向かった」と悩ましい表情を浮かべた。


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2020年04月30日木曜日


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