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公表のパチンコ店、客足途切れず 愛好者「宣伝しているようなもの」

宮城県が店名を公表した後も、車が続々と駐車場に入るパチンコ店(写真は一部加工しています)=仙台市泉区

 新型コロナウイルス特措法に基づく休業要請に応じないため、宮城県が29日店名を公表した仙台市泉区と同県松島町のパチンコ店2店舗は営業を続け、客足は途切れなかった。店側は「収入がなくなればつぶれる」と釈明。愛好者からは「開店している店を教えてくれているようなものだ」と皮肉る声も聞かれた。
 泉区のパチンコ店には、県が発表した午後1時半以降も続々と客が訪れた。
 運転代行会社に勤める仙台市の50代男性は、感染拡大で今月上旬から仕事が休みになり、少しでも生活費の足しにしようとパチンコ通いを続ける。「友人から開いていると教わり、昨日から来ている。全てのパチンコ屋が休みになったら困る」と話し、台に向かった。
 パチンコ台は客が密接しないよう1台おきに電源が切られていたが、スロット台は対策を講じておらず客同士が密着。計1200台ある店内は熱気にあふれた。同県大和町の20代介護職男性は「やっぱり密な空間」と感染を懸念し、20分で店を離れた。
 県によると、この店は30日から休業する予定。「妻に『危ないから行くな』と言われたが、こっそり来た」と明かす同町の無職男性(66)は「公表は店の宣伝にもなる。パチンコ好きは開いている店を探して集まるだろう」と予想した。
 松島町のパチンコ店には、県の休業要請が始まった25日以降、地元以外の客が増え始めた。20年来の常連客で町内の自営業男性(52)は「客が普段よりも多い。見覚えのない人がいて不安になる」と漏らした。
 運営会社は、客にマスクを配るなどの感染防止策を講じ、営業を続ける方針。借入金の返済や従業員7人の人件費などの負担を少しでも軽減するためだ。
 今月1日に営業権を取得したばかりの男性社長(48)は「要請に従えば、店がつぶれる。従業員には家族もある。強制でないのなら継続する」と強調。30日以降も店を開けるという。


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2020年04月30日木曜日


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