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PCR検査なぜ進まぬ? 宮城県疾病・感染症対策室 只野里子室長補佐に聞く

宮城県庁

 新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査が「受けられない」「待たされる」という不満の声が、医療機関や発熱などの症状を訴える人から上がっている。宮城県疾病・感染症対策室の只野里子室長補佐に、検査の現状について聞いた。
(聞き手は報道部・宮崎伸一)

■見極めに一定の時間

 −感染経路不明者は、濃厚接触者に比べ検査を受けるまで日数を要している。

 「濃厚接触者は毎日、保健所が健康観察をしている。発熱などの症状があれば感染を疑い、即検査となる。一方、感染経路不明者は発熱の原因がさまざま考えられ、見極めに一定の時間がかかる」

 −PCR検査の目安としている「37.5度以上の発熱が4日以上」という基準の運用が厳格過ぎないか。

 「医師と患者、相談センターとの意思疎通がうまくいかなかったケースがあったようだ。相談センターの説明に納得していない人もいると思う」
 「県医師会から17日に要望があり、医師が検査を必要と判断した場合、PCR検査が受けられるよう運用を改善した」

■医師の判断今は尊重

 −「医師が依頼しても検査してもらえない」という声が今も上がっている。

 「指摘を受け、各保健所に対し、改めて医師の判断を尊重するよう30日に周知した」

 −検査機関の稼働率を見ると余力があるようだ。

 「検査件数はまだ増やせる。前段階の相談センターや、検体を検出する帰国者・接触者外来がニーズに追い付いていないケースもあったが、4月から段階的に拡充している」

■病床数考え調整「ない」

 −病床の受け入れ能力を考え、検査件数を調整したことはあるか。

 「それは全くない。患者の緊急性を考えて優先順位を付けたことはあるが、必要な人が全員検査を受けられるよう取り組んでいる」


2020年05月01日金曜日


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